とよたイノベーションセンター

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10月

49,800円の3Dプリンタ組み立てキット登場

メカトロテックでも数多くの出展者によって展示されていた3Dプリンターですが、
いよいよ5万円を切る低価格のものが出てきました。

まだ動作は確認していないのでなんとも言えませんが、どのような精度を要しているのでしょうか?
49,800円の3Dプリンタ組み立てキット ~完成品でも59,800円 – PC Watch.

さて、なぜここまでの低価格を実現できているのかといいますと、
組み立て式であることが低価格の意味である以上に、
フリーのソフトを使用していることが大きな要因となっています。

市販品の多くはフリーの3Dプリンター用制御装置を用いており、
大体のものが同じソフトウェアを使っている傾向にあるようです。

つまり、価格が違っても同じソフトであれば似たような物ができる傾向にあるとも言えます。
スペックだけ見ても、予想と違うものができるということが少しずつわかってきましたが、
ソフトウェアが大きく影響している可能性が非常に高いです。

ソフトウェアの開発から手がけると、どうしても開発コストが多くなるため、
低価格の3Dプリンターの世界は、すでに最初からモジュール化が進んでおり、
今後はさらに差別化が容易にできなくなってくることと私は予測してます。

そうなってくると、一層の低価格競争に突入するので、近い将来に3万円を切る機種もまもなく登場することでしょう。

3Dプリンターの未来に関して、皆様にお伝えできるよう、イノベーションセンターでは様々な視点で情報収集をしております。

引き続き情報を収集して、面白い話題を提供できればと思っています。

3Dプリンターのセミナーに参加しました

10月の9日~11日まで、ポートメッセなごやでTechBiz2013が開催されています。

モノづくりの最新動向を知る良い機会ですが、私も参加し、3Dプリンターのセミナーを聞いてきました。

http://www.techbizexpo.com/event/index.html#no9

3Dプリンターはすごい画期的なものだという内容とはやや一線を画しており、
何が重要になるのかを的確に語ってもらえる面白い内容でした。

以下、要約しますと、

  • 3Dプリンターは、すでにユーザーが興味を示す領域の最大域に達している。
    今後は興味が急激に薄れていく可能性が予測されている。
  • 車部品などの代替とした場合、今の精度は期待できない。
    置き換えではなく、新たな設計条件で再設計されないと使用されないと思われる。
  • 量産コストで考えた場合、今の性能では10倍の費用がかかる。
  • 量産以外の新規分野開拓が重要ではないか。
  • インプラント(歯の治療、骨の治療)、デザイン製品など、金を出したいとユーザーが思えるものにこそ
    今後普及してくることもあるのでは?フィギュアなどの需要もその一端。
  • 航空機部品やF1部品などには既に実用化されている。到着先現地で部品を作るという、
    今までとは全く違う距離も場所も時間も関係ないビジネスが生まれるかも。
  • 日本人は既存のものが作れないからとあきらめてしまう。新たな分野を起こす意気込みでやっていかなければならない。

などのことが語られました。

3Dプリンターに関しては、まだまだ話題が尽きず、名古屋市工業研究所でもセミナーが開催されます。

★明日を拓くモノづくり新技術2013の開催
 ~三次元デジタルエンジニアリングで強い企業に変わる~
  (3Dプリンタ、三次元デジタイザに関する技術講演会)

3Dプリンタを筆頭に、三次元デジタルエンジニアリングは、今後のモノづくりを
大きく変革できる技術です。本発表会では、この分野のリーディングカンパニーで
ある2社の基調講演に加えて、主催する試験研究機関における取り組みや技術支援
事例を発表します。終わりには、名古屋市工業研究所における関連設備をご見学い
ただきます。皆様のご参加をお待ちしております。

 日時:10月30日(水)9:30~16:50
 場所:名古屋市工業研究所 ホール
   (名古屋市熱田区六番3-4-41)
 内容:・鋳造分野における3D技術活用状況
       アイシン高丘株式会社 技術開発部 DEチーム
    ・デンソーにおけるDE(デジタルエンジニアリング)の活用
       株式会社デンソー 技術開発センター DE推進室
    ・ほか8件の発表および関連装置の見学

○詳しくはこちら
http://www.nmiri.city.nagoya.jp/seminar/pdf/75.pdf

 

ブームはもう過ぎたと私も考えていますが、まだまだ話題は尽きないですね。

ただ、最近テレビでは余り見かけなくなってきたなと感じています。

からくり改善くふう展に行ってきました

昨日今日と開催されていた、からくり改善くふう展に参加してきました。
http://www.jipm-topics.com/karakuri/

残念ながら写真撮影ができなかったので、皆様にあの独特の熱気を伝えられないのが残念ですが、
みんなで真剣に展示を見ている姿はまさに圧巻でした。

トヨタ自動車を始めとして、デンソー、アイシンなどなど、様々な企業が出展していましたが、
普段はライバルとして当然のように技術を公開しないマツダも展示会に参加しており、
お互いの技術の素晴らしさをスタッフが語るという力の入れようです。

色々パンフレット(改善事例の紙)ももらったので、もう一度見なおして
頭のなかに動作していた様子を焼き付けておきたいと思います。

私が見てて一番びっくりしたのが、トヨタ自動車の展示で
「電動ドリルを用いて、手動で行っていたものを自動で行えるようにしました」
と、詳細はブログでは語れないですが、誇らしげに語っていた姿です。

なんというか、動きがちょっとぎこちなくて・・・これが誰もが認める大企業が、こんなコツコツと小さなところから初めて
ついには誰も真似できないレベルにまで完成させていくのかと思うと、日本人の創意工夫のすごさに驚きを感じました。
しかもその工夫を、外部に任せるわけでもなく、自社で開発してきたからこそ、そしてそのことを今になっても忘れずに続けていることが、トヨタの強さなのだと思えてきました。

展示会で「なぜこのようなカイゼンをする事ができるのですか?」と、
かなり抽象的な質問をしてしまったのですが、
「その場で合わせながら色々試行錯誤しながら完成させていくものだ」と皆さん語っていました。

なるほど、よく見ると同じ機構を採用しているにもかかわらず、ちょっとうまく動かなかったからという理由で
押出し機構が追加されていたり、その都度カイゼンを施していった履歴が積み重ねられていることが見えてきます。

日々カイゼンを続けていった結果が、日本のものづくりの強みなのでしょう。

そして、あれだけ激しくスタッフと議論しているにもかかわらず、名刺交換もほとんどありませんでした。
あれだけ真剣に議論しあい、技術者同士熱く語り合って満足する展示会も早々あるものではないでしょう。

軽くカルチャーショックを受けつつ、まだまだ色々な形で支援ができそうだなと感じました。