「とうほく6県 新技術・新工法展示商談会」に参加してきました。
会場は、トヨタ自動車のサプライヤーズセンターで、
1/30(木)と、1/31(金)の2日間にわたって開催されていましたので、
当センターのコーディネーターも参加し、情報収集に行ってまいりました。
開催の主旨は、東北6県の企業様が、トヨタ自動車に向けた商談会という内容です。
トヨタ自動車の技術者だけでなく、多くの会社からの来場者でにぎわっており、
各ブースでは、新しい技術や工法に食い入るように質問が飛び交い、私も
どんどんヒアリングしたかったのですが、各所で順番待ちになってしまいました。
下記のような、目を見張る技術が展示され、印象的だったのは、各ブースの担当者に
「これは、業界初ですか?」「他社には無いモノですか?」という質問に、
堂々と「はい」とお答えになっていた点です。
・塗装された板材料に、傷を一切つけない絞り加工。
・0.2ミリ厚の板材料(鉄)の角絞り加工。
・温調機を使用しないウェルドレス射出成形。
・φ0.4のボールエンドミルで総仕上げしている、継ぎ目のない微細金型加工、など。
今回私が、各ブースの担当の方々に、質問で重視したのは、以下の点です。
①どのようなきっかけで、今回紹介されている技術に取り組んだのか。
②どのように技術ニーズをつかんだのか。
③開発期間はどのくらいかけたのか。
この質問でいただいた回答は、次のようでした。
①取り組んだきっかけとしては、
・企画・開発部門で、顧客ニーズを予測・先取りして開発に着手した。
・得意分野に目を付けてくれた顧客から、一緒に技術開発しようと話しが来た。
・企画・設計・製造・品証部門などを、1か所の拠点に集約したところ、製造現場から設計部門に話が上がってきた。
などでした。
②技術ニーズをつかんだ方法としては、
・足しげく顧客に通い、何度もムダ足を踏んだが、タイミングが合った時、話しが来た。
・海外子会社から情報をつかんだ。
・既存の開発技術を異業種に持ち込んでみたら、需要があった。
③開発期間としては、ほとんどの会社様が、2~3年くらいだったと教えてくれました。
当センターのコーディネーターが、豊田市内の企業様を訪問させていただき、
今回展示されている東北企業に勝るとも劣らない市内企業様の技術とスピリットを
日々拝見させていただいております。
客観的な視点で、豊田市内企業様の強みを改めて感じる良い機会になりました。