「デジタル×ものづくり」カレッジ2期生成果発表会 終了しました

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目次
 1.グループ別実習における成果
 2.受講者の声
 3.発表会視聴者の声

1.グループ別実習における成果

A 「バーコードから読み取ったデータを生産管理システムへ」
フィーダーと呼ばれる設備付帯品の数が約670 本あり、どれが点検済なのか判別するのに、現状バーコードを読み取り Excel 表にて確認している。
→点検内容を記録できるようにしたい、履歴として確認できるように見える化したい。

!結果!
フィーダーを探す時間1本あたり 約 5 分 → 約 2 分になり、金額換算すると・・・ 約84,420 円の低減に。
タブレットからメンテナンス項目ごとの 点検・状況閲覧 ができるようになった。

B 「PLCとマイコンを連携し、生産進捗管理をする」
設備状況が特定の場所でしか確認できず、リアルタイムで見れない。紙媒体で作業者が入力する手間をやめたい。
→設備状況をPC モニター上で自由に確認できるシステムを5 万円以内を目標に構築する。

!結果!
①作業者の手作業での日報作業がなくなる・・・ 5 分/日
②停止回数の集計時間の短縮・・・2 分/日
③生産状況の調査・・・2.5 時間/月
応用例として、PLC側からの信号を変更すれば、色々なものに応用可能。

C 「深部温度や体温を測定、通信、可視化」
企業生と専攻科生で協力し、作業者目線で、作業中でも使い易い、腕時計型温度計の試作機を作成する。


!結果!
体温測定、見える化、データの蓄積に成功
・熱中症対策だけでなく、コロナなどによる体調不良者の早期発見も期待できる
・今後、防塵防水や深部温度測定への対応を実施する必要あり

D 温湿度データロギングデバイス開発 / 職制呼び出しアプリ開発


良品条件検証のための温湿度測定に人工が必要→温湿度を自動測定できないか / 自動集計できないか
!結果!
・集計した温湿度データをワンクリックでグラフ化できるように。
・自動データ測定・集計されるため、誤記入や入力忘れなどのヒューマンエラーが発生しない。

広い工場内を移動せずに職制や上司を呼びたい。設備異常の頻度を見える化したい。
→無料のMIT appInventer、Googleスプレッドシート、Node-REDなどを利用し、アプリを開発
!結果!
・職制・作業員間で簡潔にやり取り可能に
・データベースに呼び出しの履歴を保存
・各職制の状況を分かりやすく表示することに成功

2.受講者の声

プロジェクト担当としてIU設計をメインでやらせてもらったが、QRコードリーダのプログラム作成やNode-red、データベースの仕組みについても一緒に作業することができたのでプログラムのノウハウを学ぶことができた。
専攻科生のつくるプログラムは非常に高度なレベルで、とても勉強になった。

本講習は、IoT技術を学ぶために参加した。
IoTとは、狭い分野だけではなく、拾い切れていない情報を様々な形態で見える化する事だと、学ぶことができた。

普段の業務でプログラムに関する知識自体はあったが、UIFLOWというツールを用いてビジュアル的にブロックを組み合わせてプログラムを作成することは、ほぼ初めての体験であったためとても新鮮であった。
また、3か月という短い期間かつ、企業生と専攻科生の演習の頻度や時間等が異なる中で、成果物としてある程度形にさせることができた点は良かったが、もう少し時間をかけて開発を実施したかった。
グループ作業の難しさやメリット、報連相の大切さ等を改めて実感することができた。
実際の業務の中でこの経験を活かしていきたい。

3.成果発表会視聴者の声

成果発表会のその後実運用等について、例えば1年後にどのような状態になったか分かると良い。

DXの社内推進のための人材育成に大変有効だと感じました。ありがとうございました。

企業側の人選や持ち込む課題によって、専攻科生・企業生、双方にとってさらに良いものになると思う。

発表の仕方が、感染症対策としてチーム入れ替え制であったり、進行方法もよく考えられていて、大変参考になりました。

 
 2期受講生の皆様、関連企業の皆様、1年間お疲れ様でした。
  

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