『人の目からロボットの目へ~生産性向上のヒント』
自動車外装部品の外観検査を人から装置に替える(支援事例)
自動車部品メーカーでは、多くが製品の外観検査を人が全数目視で行っている。これを検査装置に替え、生産性向上、品質向上、コストの低減を図りたいと、 検査装置導入の相談がある。
従来、縞走査(しまそうさ)を用いた検査装置で行われるが、光沢面のある部品だと不良部分が撮影できない、複雑形状だと不良部分が製品形状からくる光の屈曲なのか、不良からくる光の屈曲なのかが判別でなかった。
この光沢面、複雑形状の製品の良否検査を可能とした検査装置がある。
平成30年㈱マクシスエンジニアリングが開発した「ホロ照明外観検査ロボットシステム」である。
検査原理が従来と異なり革新的で、目のメカニズムに近いホロ照明ユニットを用い、光の三原色である、赤・緑・青(RGB)を作り出し、製品表面に照射することで、不良部分を際立たせる方法である。
K社に紹介したところ、㈱マクシスエンジニアリングからデモ機を借り、実証実験を行い、実用化は可能と検証できたそうである。
このように生産性向上、品質向上、コストの低減などの課題解決方法としては、検査を従来の目視からロボットシステム切り替えることも非常に有効な手段と考えられます 。
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