「プロダクトアウト」&「マーケットイン」新製品開発へのアプローチ! 第2弾‼ 

~マーケティング戦略を駆使してヒット商品を狙う!~

とよたイノベーションセンター コーディネーター長の松崎です。

Facebookやホームページに各コーディネーターが交代で記事を投稿しております。 皆様からの様々なご意見・ご相談をお待ちしております。

とよたイノベーションセンターには新製品開発と販路開拓のご相談が来ます。豊田市内のいくつかの自動車部品加工メーカーさんには、納入先から「自社製品の開発」を、若手のプロジェクトで進めるように話が来ているようです。社内のプロジェクトを立ち上げ、試作する製品を決めてから、ものづくりまで進めておられます。『作ってみること』だけで終われば問題はないのですが、『売ること』までを求められると、『今までやったことがないので困った!』、という状況になります。

先回、新事業について製品を作る際には、「プロダクトアウト」ではなく「マーケットイン」で市場調査を実施してから試作品開発を始めた方が良い、とお伝えしました。しかし、スタートアップでは進め方が異なります。

スタートアップでは、そもそも既存の市場がありません。従来とは全く異なった市場を作っていくことになります。これは、いわゆるGAFAM(Google, Amazon, Facebook, Apple, Microsoft)やウーバーの事例を見れば分かると思います。

ただし、新しい市場が作られていく過程では、同じような製品開発を行っている競合企業はたくさんでてきます。その中から生き残っていくのは、地域ごとの特色や異なる特徴を持った企業です。最初から1社だけで、その市場を作ってきたわけではありません。

では、始めたばかりのスタートアップ企業はどうやって新しい市場に認知してもらうのでしょうか。

初期段階では、製品化の進め方、コストと利益の関係など事業案が優れていれば、最初からある程度の投資をしてもらえるかもしれません。しかし、その後には実際に製品を購入し、体験してもらって市場の認知を得て、より多くの売上をあげていく必要があります。製品開発の初期では、将来の可能性に期待して多くの投資を受けたとしても、ある期間が過ぎても、利益と投資へのリターンがなければ投資家は離れていきます。使える時間は有限だということです。

このために、試作品の製作にあたっては、開発期間を短縮するとともに、できるだけ費用を抑え、製品としては市場の評価を得られる最低限の形でリリースすること。評価をフィードバックし、試作品を改良し市場の高評価を得ること。これらをを高速で繰り返す必要があります。

ただし、投資家から集めたお金が尽きたところが、事業の終了時期となります。

以上のように、市場が予め存在しないスタートアップでは、まず製品の評価を得るための試作品(プロトタイプ)を作っていく必要があります。
プロダクトアウトとマーケットインの手法について、簡単にご紹介しました。

これからも、販路開拓や新規事業展開についてお話させていただきます。

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