3Dプリンターのセミナーに参加しました
10月の9日~11日まで、ポートメッセなごやでTechBiz2013が開催されています。
モノづくりの最新動向を知る良い機会ですが、私も参加し、3Dプリンターのセミナーを聞いてきました。
http://www.techbizexpo.com/event/index.html#no9
3Dプリンターはすごい画期的なものだという内容とはやや一線を画しており、
何が重要になるのかを的確に語ってもらえる面白い内容でした。
以下、要約しますと、
- 3Dプリンターは、すでにユーザーが興味を示す領域の最大域に達している。
今後は興味が急激に薄れていく可能性が予測されている。 - 車部品などの代替とした場合、今の精度は期待できない。
置き換えではなく、新たな設計条件で再設計されないと使用されないと思われる。 - 量産コストで考えた場合、今の性能では10倍の費用がかかる。
- 量産以外の新規分野開拓が重要ではないか。
- インプラント(歯の治療、骨の治療)、デザイン製品など、金を出したいとユーザーが思えるものにこそ
今後普及してくることもあるのでは?フィギュアなどの需要もその一端。 - 航空機部品やF1部品などには既に実用化されている。到着先現地で部品を作るという、
今までとは全く違う距離も場所も時間も関係ないビジネスが生まれるかも。 - 日本人は既存のものが作れないからとあきらめてしまう。新たな分野を起こす意気込みでやっていかなければならない。
などのことが語られました。
3Dプリンターに関しては、まだまだ話題が尽きず、名古屋市工業研究所でもセミナーが開催されます。
★明日を拓くモノづくり新技術2013の開催
~三次元デジタルエンジニアリングで強い企業に変わる~
(3Dプリンタ、三次元デジタイザに関する技術講演会)
3Dプリンタを筆頭に、三次元デジタルエンジニアリングは、今後のモノづくりを
大きく変革できる技術です。本発表会では、この分野のリーディングカンパニーで
ある2社の基調講演に加えて、主催する試験研究機関における取り組みや技術支援
事例を発表します。終わりには、名古屋市工業研究所における関連設備をご見学い
ただきます。皆様のご参加をお待ちしております。
日時:10月30日(水)9:30~16:50
場所:名古屋市工業研究所 ホール
(名古屋市熱田区六番3-4-41)
内容:・鋳造分野における3D技術活用状況
アイシン高丘株式会社 技術開発部 DEチーム
・デンソーにおけるDE(デジタルエンジニアリング)の活用
株式会社デンソー 技術開発センター DE推進室
・ほか8件の発表および関連装置の見学
○詳しくはこちら
http://www.nmiri.city.nagoya.jp/seminar/pdf/75.pdf
ブームはもう過ぎたと私も考えていますが、まだまだ話題は尽きないですね。
ただ、最近テレビでは余り見かけなくなってきたなと感じています。